BigHope's Life

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なぜ「無料公開」で売り上げが伸びるのか?


news.livedoor.com

これ。マジで読みたい。テスト終わったら読まなきゃ。

 

って思ってたらタイムリーな面白い話題が。

 

 

 

キンコンの西野さんが、この前の夜、1時間ほどのFacebookのライブ的な奴でお話ししていた内容がなかなか鋭くて良かったので、ここに自分なりにまとめます。僕の意見も若干混ざってます。

基本的に僕というフィルターを介しているので、もしかすると僕の意識してないバイアスがガンガンかかっているかもしれません。バシバシ指摘ください。

 

 

 

あ、僕は西野信者でもなんでもないです。通りすがりの凡人です。

 

 

 

炎上しがち芸人、西野さんの発言で特に有名なものに、「お金の奴隷解放宣言」ってのがありますね。

lineblog.me

「なんで、人間が幸せになる為に発明した『お金』に、支配され、格差が生まれてんの?」
と思いました。
そして、『お金』にペースを握られていることが当たり前になっていることに猛烈な気持ち悪さを覚えました。

 

 

このことについての解説からなさっていました(とても分かりやすかったです、これでわからない人は価値観とか全部捨てざるをえない衝撃が必要なレベル)。

 

 

お金は距離が生み出すものである

 

まず、お金は距離が生み出しているものだと。

 

距離には大きく、物理的距離と精神的距離があります。

 

(物理的距離)

山で採れたキノコと、海でとれた魚を交換したい。でも遠く離れているから、鮮度が落ちてしまう。

そのために「お金」をつくって媒介させる。

山のキノコをお金に変えて、そのお金で海の魚を買う。これで問題解決。

 

(精神的距離)

母の日のプレゼントは母親にお金を払わせませんよね。

隣人のお手伝いくらいは無料でやってあげることが大半ですよね。

でもこれが全く知らないような遠くの街の他人となると少し話が変わってくる。

見知らぬ他人の家の草むしりしたら、清掃費としてお金をもらいますよね。

見知らぬ他人にカーネーションタダであげませんよね。

 

2つの場合の例からわかるように、距離がお金を生み出しています。

もっとロジックを意識すれば、

距離がある→信用がない→お金のやりとりが生じる(お金というのは信用の数値化のようなもので)

となります。

 

インターネットの登場

 

インターネットが登場して、何が変わったか。

その一つの答えは「距離の破壊」です。どこでも繋がれるその利便性が、距離そのものを破壊してしまいます。

 

距離が失われると、当然お金の登場頻度が落ちる。

 

例えば、北海道から沖縄まで〜円かかっていた連絡が、インターネットが生まれてから実質無料になった。とか。

当時は「お金がかかって当たり前」だったことがどんどん無料になっていく。

 

だから、「ここにはいくらかかる」という固定観念・常識自体がそもそもぶち壊されているという可能性を疑わなければいけないと。

この固定観念を、西野さんは「お金の奴隷」と表現しました。

 

 

 

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絵本業界の現状

ここから話は「えんとつ町のプペル」の話に移ります。

「2000円は高い。自分で買えない」
 
という意見。
小学生からでした。

 

 

これが西野さんが無料公開に踏み切ったきっかけであると。

 

 

そもそも、どうやってクリエイターが売上を上げるのか考えてみると、

「ヒット作を出して本屋に足を運んでもらう」

これに尽きるわけです。

 

 

絵本には「読みもの」と「親子のコミュニケーションツール」の二つの側面があります。(読み聞かせです)

読み聞かせをするには、子供と一緒に絵を見るためにそれなりの面積が必要。

webで無料公開をしても、スマホで子供に読み聞かせをしているという光景は考えにくい。

それに、忙しい母親の考えとして、

「絵本は高いからハズレは引けない」という考えが強くあるそうで、

そのため、本屋で最後まで読んでから面白いものを買うのだそう。

つまり、絵本はネタバレがスタートラインにある。

かつ、忙しい母親には本屋で何時間も絵本を読む時間は無い。

だから、「子供の頃読んだ面白い本を買い与える」ということになる。

だから絵本業界は、昔のベストセラーがずっと売れ続ける仕組みになってるんだって。

 

ここまでまとめると、立ち読みする人を増やさないとそもそも売れないよね。ネタバレがスタートラインなんだから、無料公開しないと売れるわけなくね?みたいなロジック。

 

 

 

これが西野さんの考える無料公開という販売戦略です。

 

 

 

入り口でお金を取るのではなく、出口で気に入った人に払ってもらう仕組みにする。

インターネットにより入り口に入ってくれる可能性のある人数は、1億人になりました。その中の100人に1人がお金を払ってくれたとしても、100万人がお金を払ってくれる計算になります。

これが従来のように、無料公開せずに(入り口を狭くする感じ、入場料?)入り口を100人にしちゃえば、お金を払ってくれる人数はたった100になってしまう。

 

 

 

無料公開という販売戦略

 

ここで改めて、無料公開という戦略について深く考えてみましょう。

無料公開とは実力の可視化である

無料公開すれば何が起こるのか。

実力のあるものが売れ、ないものが売れなくなる。格差が広がる。実力社会になる。

これはこれまでのロジックからわかっていただけると思います。

 

「作ったものを無料で公開し、多くの人に利用してもらう」という戦略は実はいろいろなところで運用されていて、

例えばtwitter,google,yahooとか、テレビとか。数え切れないほどいる利用者はお金を払いませんよね、基本。

 

ゴールデンボンバーが新曲をPVで無料公開したり、

www.musicman-net.com

けもフレが無料公開されたり、

nlab.itmedia.co.jp

今回のワンピース無料公開も。

 

無料公開は、新規顧客獲得の立派な戦略であると言えます。

ワンピースについては、1~60巻買うハードル高いですよね。だから新規顧客を得るのが難しくなっていたけれど、無料公開に踏み切ることでその問題を解決したと言えます。結果として今後の売上も伸びてくるはずであると。

 

「どこに課金の場所を持っていくか」が違うだけで、お金が得られることに変わりはないのはこういった例から明らか。

 

無料公開によって得られるものとは

 

では、無料公開で何が得られるのか。

それは「信用」です。

つまり、

無料公開という戦略は、

一旦「信用」を媒介して「お金」を後から得ようという戦略と言えます。

 

アーティストが0円でスゴイクオリティの作品を提供してくれて、「生活費がなくなっちゃった!生活費ください」ってクラウドファンディングすれば、生活費なんて簡単に得られる。それは「信用」があるからです。

 

しかし、「信用」もお金と同じで、使っていると減っていくものです。だから定期的に価値を提供しないといけない。これを西野さんは「貯信」と読んでいました。(うまい)

 

Give&Awayの精神でいい。必要なお金なんて信用があればいくらでも集められる時代。まずは信用に置き換えて考えよう。

 

信用は最大のレバレッジである。

 

 

 

 

 

 

一応西野さんのこのライブの目的が本の宣伝だったそうなので、貼っときます。(僕はまだ買う予定はないけど)

 

まぁ、お金に余裕があったら買いましょう。

 

革命のファンファーレ ~現代のお金と広告戦略~

革命のファンファーレ ~現代のお金と広告戦略~

 

 

 

なんか急に岩井克人の「貨幣論」読みたくなってきた。

 

貨幣論 (ちくま学芸文庫)

貨幣論 (ちくま学芸文庫)

 

 

 

あと、iPadで読み聞かせする人ならいそうだよね。今の時代。